

が、私たち2人の様子を見て、全くそんな仲ではないとすぐにわかったようだ。
なんだか寂しい話である。
ここで私はTのパンツを見てしまった。
ご飯よと部屋に呼びに行ったら、パンツ1枚で洗濯をしていたのである。
もし私がTの恋人だったらやっぱり幻滅したと思う。
私が今、独身だったとしても、やっぱり彼とは温泉に行きたくない。
男と温泉へ行くというのは、やはりオヤジ、オバさんっぽい行為である。
エッチっぽい。
体力があんまりないカップルという感じがする。
それよりも若い恋人には他にふさわしい場所があるのではなかろうか。
ところで温泉に2人泊して、私は2キロ太ってしまった。
食っちゃ寝のツケはあまりにも大きい。
ああ、ダイエットもできる温泉というのはこの世にないものであろうか。
しかしまた行きたい、近いうちに行きたい。
温泉は男の人が不必要な、数少ない女のパラダイスなのである。
大きな文学賞をいただいたので(さりげなく自慢する私)、インタビューやお祝い会があるし、もちろん連載の仕事もいっぱい。
それ以上に大変なのが趣味の世界で、週に2回の日本舞踊、週に1回の声楽レッスンは欠かせないものになっている。
その合い間に、夫のごはんをつくり、2人匹のネコと遊んでやらなければならないのだ。
時々デイトもする。
もちろんダイエットにも励む。
先日友人がハワイのお土産に錠剤をくれた。
Iさんはこれで10キロ痩せたそうだ。
が、英語の説明書が難しく夫に訳してもらったところ、毎日3回、食前30分前に飲むようにと書いてあった。
これがどれほど大変なことか、やったことのない人にはわかるまい。
食後30分なら簡単であるが、食前となるとつい忘れてしまう。
おまけに30分というのが難しく、約束の店に着く時間を見計らったりしなくてはならない。
タクシーや電車の中で気づいても、大きめのカプセルなので水なしで飲むわけにもいかず、飲めないこともしょっちゅうだ。
効果はまだない。
もしかすると、意地悪な夫はわざと違ったことを教えたのではなかろうか…。
さて、私がデブになったのは前からお話ししていると思う。
ダイエットは一進二退というところか。
Aハウスで買った、1食80キロカロリーのスープ&ビスケットの夕食を3回とると2キロ痩せる。